美理容刃研削ラインの不良率削減

製造請負

当初の目標不良率2.0%に対し、継続的なデータ分析と工程改善により月間不良率を1年で1.7%から0.1%に削減

概要

大手電機メーカーの精密部品加工ラインでは、詳細なデータ分析と工程改善により、不良率を着実に削減。当初の目標不良率2.0%に対し、継続的なデータ分析と工程改善により不良率を1.7%から0.1%に削減しました。
これによりお客様の歩留まり向上、コスト削減に大きく貢献しました。不良発生状況をカラースケールで可視化し、特に発生頻度の高い不良モードから順次対策を実施するアプローチが成功の鍵でした。

ポイント

  • 品質トラブルの未然防止を目的として、顧客規格より厳格な社内基準を設定し運用
  • 測定機器の改良により、検査時の製品への影響をゼロに
  • 顧客と連携し外観品質の判定基準を明確化し、わずかな変化も捉える管理体制を構築
  • 洗浄工程の治具改良により、製品への接触負荷をなくし傷を大幅に削減
  • 測定データのトレンドに基づいた加工条件と治具メンテの最適化による歩留まり改善

生産数・不良率の月別推移

2023年度の目標不良率が2.00%だったところ、当初からその水準をクリアし、約1年後には不良率0.10%を達成いたしました。

不良項目別発生数の推移(カラースケール)

立ち上げ当初より約半年間は各項目すべてで発生率が高く推移しておりましたが、順次、各不良に対策を取りました。

現在では慢性的な不良はなくなっております。上のカラースケールが青色に切り替わる時期がそれぞれ対策を行った時期とご認識ください。

実施した不良対策

  • 全数全高検査に自主規格を設定
  • バリ取り工程:EP化
  • サンプルテストによる外観限度見本の設定